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鹿島神宮と龍神その2

神棚としめ縄

神社巡りをされている方だから、ご自宅に神棚があると思う。ない場合でも、御朱印帳がMOBILE PCの役目をして、神社のネットワークと繋がっている。ただ、神棚があると、デスクトップPC、ノートPCのように、より操作性のしやすいアクセスポイントへの入口が整備されているということである。

さて、一般的な神棚の画像を掲載する。もちろん、お道具の置き方など地域によつて、信仰する神様によつて違うケースが多い。要するに、誰かが決めたルールによって規範とされている。

細い方が尾で末席
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太いほうが頭で上席
画像/wikiより
御弊

ただ、明確なことがある。すなわち、しめ縄は、太いほうが綯いはじめの頭である。そして細いほうが、尾である。ということである。当然、頭の方が上位の席となる。図で言えば、向かって右、神様から見て左が上位の位置席順となる。

これに対して、出雲大社は全く逆である。左が、太くて上席である。これに対して、歴史作家が「出雲大社はよろしくないものを封印しているので、外に出てこないように逆向きにしている」という仮説を取り上げたが、であるならば日本国中、大国主命を祀るお社は、同様に封印しているということになりとても奇妙である。出雲大社のケースは、西側を向いている神様の右手に創造神である天之御中主神を祭祀しているので、神様から見て右手、参拝者から見て左が太くなるのである。同様の神社が、松江熊野大社、諏訪大社である

画像/フリー素材
太いほうが頭で上席
201902178451.jpg
細い方が尾で末席

さて、ここでひとつ考察したい。

一般的にはしめ縄の太い部分は、雲であり、御弊は雨雷を示していると言われる。

その結果、豊作となれば穀物を運搬する船、宝船になる。また、その由来から、聖域と俗界を分ける結界である。

ただ、私は、出雲大社の神在月のお知らせとなる龍蛇信仰から考えて、縄は龍神のお姿であり、御幣は龍神の司る雨と嵐であると捉えたい。まさに、しめ縄の形そのものが龍神のお姿とお役目を表しているように捉えたい。

縄 
雲 豊作後の
御幣
​雨 雷
 
20192154517images.png
龍蛇のお姿を象徴する縄
​龍神のお役目としての雨雷
出雲大社
2019021245.jpg
鹿島神宮
武甕槌大神
伊勢神宮
昼間 晴 太陽
農作物の豊作を祈念
(C)MDF宇宙館オリジナル模式図

上図のように、龍神のお姿とそのお役目を表しているとすれば、雷の担当は武甕槌大神。そして、風雨は晴れの反対概念である。まさに自然信仰太陽信仰の世界での、極性の反対なエネルギーのバランスを保っていることになる。よつて、鹿島神宮には龍神が祭祀されていたとしても何ら不思議てはないことになる。

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