代々木八幡宮
代々木八幡宮がメジャーになったのは、この10年くらいのことであろう。
吉本興業の占い芸人がパワースポットと言って広めたとか、紅白出演大御所女性歌手が密かに境内の出世稲荷に参拝したとか。境内から縄文遺跡が発見されたので昔からパワースポットだったとか。また御朱印ブームでは、書き手による「代」の勢いに違いがあるとかいろいろと言われている。
もとより、ドラマプロデューサーの向田邦子さんの実家でもありそのほうが有名であったのだが。
よく考えて欲しいのは、戦前の出世稲荷というのは、お国のためである。現代のサラリーマンの出世とは異なり、滅私であり無私の精神である。
私が考察するに、この八幡宮に特徴があるのは、稲荷社の横の富士塚である。
つまり、富士山がよく見えたということである。実際、富士山-鹿島神宮レイライン上に小田急線は有り、その起点は参宮橋・代々木八幡のエリアからで、多摩川の狛江駅近辺まで10キロ以上続く。
鎌倉時代の創建であるから、2020年に100周年を迎えるのお隣の明治神宮の歴史とは10倍の差がある。もちろん意図して作られた明治神宮は、上記のレイライン上にある。このレイラインが皇居を通って国技館を通って鹿島神宮まで伸びる。当然、後から作られた東京スカイツリーは結界を張っている。
縁起は、「建暦2年(1212年)、源頼家の近習・近藤三郎是茂の家来であった荒井外記智明によって創建された。頼家の死後、智明は武蔵国代々木野に隠遁し主君の冥福を祈る日々を送っていたが、建暦2年8月15日の夜、鎌倉の八幡大神から宝珠のような鏡を授かり、託宣を受ける夢を見た。そこで、同年9月23日、元八幡の地に小祠を建て鶴岡八幡宮より勧請を受けたのが当社の始まりであると伝える。現在でも例祭は9月23日に行われている。」ということで鶴岡八幡宮の御朱印帳にしてみた。