神社との相性について
①神社との相性はある 波長の点
長年数多くの神社に参拝していると、その神社との相性があるのかという感覚にとらわれることがあった。
いつも言っているように、神社はお願いするところではなく、正しい礼儀作法と参拝作法で、こういう生き方をすると宣言するところ、そして参拝できることに感謝するところであると考えている。
付け加えれば、こういうふうに人のために尽くして自分も幸せになりたい、そのための努力をするので環境を整えていただけるようにとお力添えを祈るところである。
しかし、強く願うことは、今現在に不足と不満を感じているわけで、このマイナス感情が増幅されると、願い事が叶いづらいというのが、引き寄せの法則の最初のポイントである。まして、口を開けて***してくださいなんていう安易なお願いはなかなか実現しない。
やはり、体調である。神社はエネルギー体のスペースと考えれば、体調が悪い時に、パワースポットの気、エネルギーに触れると、波長が合わずにぶれてしまうことがあるようだ。逆に、心身ともに勇んで参拝できる時は、リズムもパワーも増幅される。元気になる。また来たくなる。
こういうことを前提にして考えてみると、神社との相性は波長が合うかどうかということだと思う。
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②相性の数式化は自分には合わない
相性について、ある数式で数字化して、その神社と相性が合うかどうかを判定するような考え方が発表されているのを散見する。
批判するようで大変申し訳ないが、生年月日をすべて1ケタの数字にして合計していく数秘術のような方法に、なぜか血液型占いの要素を加えて判定している。一見、科学的な感じがするのであるが、よくある占いは統計学(もともと統計学のはずはない)という言葉に似ていて、とても不思議な感じがする。よって、深い思い込みはしないようにすることにした。なぜなら、血液型(占い)というのは、昭和の時代に出てきたものであり、千年、500年という神社の歴史とは比べられないものだからである。
また、その方法を編み出された方のスピリチュアルな部分が大きく、それそれのお社の御祭神ではなく、体感された感覚で大きく分類されているからである。例えば、大国主命を御祭神とする出雲大社は地の気質であり、この方法で出てくる火の気質の私とは相性が良いが、大宮の氷川神社などは風の気質であり、火は消されてしまうので相性が悪いという感じに解説されてしまう。(下表を参照) そして、そのスピリチュアルな体感はその方のものであり、あまねく広く普遍的なものではない。つまりご本人との波動リズムの相性である。要するに、波長波動ということに帰結する。
また、中国の陰陽五行説に似ているが、インド哲学の五大思想から考えを発生させている。神社はどちらかといえば、陰陽五行であろう。
繭気属性(けんきぞくせい)の元となるインド哲学思想の五大思想の図。向かい合う気質が相性のよいもの。隣り合うのが相性がまずいとされる。例えば、火は風でも水でも消されてしまう。中国の九星気学の陰陽五行はこれとは異なり、となり同士の気質は相性が良いとされる。
③ご祭神の波動との相性
ところで、読者の方は、どこまで日本神話について詳しいのだろうか?
日本では伊勢神宮が、最高のレベルの神社とされている。
しかし、素戔嗚尊が、天上界に上がり、そしてまた地上でヤマタノオロチを退治してヒーローとなったあとで、出雲族の勢力が増した後、子孫の大国主命が国譲りをしなければ、天照の伊勢の地は安泰ではなかった。また、天孫降臨のニニギノミコトの子孫である後の神武天皇が東征して、熊野で地元の豪族に手を焼いている時に、熊野権現として現れた素戔嗚尊の霊力に援助を受けている。更に12代景行天皇の子の後のヤマトタケル命は、スサノオの剣の霊力で関東を平定している。
つまり、神話を、中央集権化のための土台作りと、中央集権の内部体制の確立の歴史と捉えれば、伊勢神宮の繁栄は、出雲や熊野の陰ながらの支援という存在があればこそとなる。よって、各神社間の力関係を、その沿革的な史観で改めて把握すべきではないかと思うのである。
また、先端技術の科学者で神霊研究家でもあり著書も多い八木龍平先生の言葉を借りて考えれば、エネルギー論の上昇エネルギーと下降エネルギーのバランスは、まさにこの神話通りであると私は考察する。男性のスサノオが天に上り、女性のアマテラスの子孫が下降エネルギーとなって天孫降臨し、国を治めていく。上昇エネルギーを「か」とし、下降エネルギーは「み」であって、このバランスで「かみ」となるという。神社はまさにパワースポットである。
こういうことを考えると、御朱印もひと工夫が必要だ。少なくとも、出雲大社の御朱印帳には、大國魂神社、氷川神社が揃っているほうがよいのではないかというのが、私の考察である。当然、鹿島神宮には、香取神宮、桜木神社である。もとより、大宇宙の創造神である天之御中主神であれは、千葉神社、水天宮、秩父神社という同じ御祭神の波長の組み合わせも必要である。
つまりは、御祭神が同じであれば、相性も同じであって不思議ではない。ただ、同じ御祭神でも相性の合わない神社も存在する。私は、大国主命系であるが神田神社とは相性が合わない。落ち着かない。
さて、陰陽五行説も捉え方である。もちろん、そこまで深く感じている方が少ないだろうから深刻な問題ではないが
街角の占いの方も、行列のできた***の母という占いの方も、かなりの方の方法が陰陽五行説の九星気学である。例えば六白金星と四緑木星は相性が悪いと言われている。いわば相克の関係である。ノコギリが木を切るような関係だから、ということだし、金属は火に溶けてしまうから、九紫火星とも相克である。
しかしながら占星術に詳しくても占いはしていない私がアドバイスするならば、例えば包丁は火にくべて焼きを入れて切れ味がますし、しっかりとした木の柄がなければ使えないと。要するに、解釈をどうするかである。
ちなみに、五つの要素の陽と陰で十干となり、これが空間を表している。そして、一年の時間を表す二十四節季のうち、2つずつの組み合わせが十二支であり、この十干十二支が空間と時間を表していく。60年で一回りすると元に戻るので還暦である。ただ動物になぞらえただけで、えととは干支であり空間と時間である。例えば、甲子園球場の甲子とは、「かのえのね」であり、金属の気質の陽であり、11*12月の冬の季節である。
自分の波長リズムと神社の相性ということを考えれば、五行からも導いた特徴があって良い。私は戊の土の気質と金の気質をもっていて、その自分の波長と神社の空間の持つ波長と雰囲気エアーが合うと感じられるところで、充電したほうが気持ちがよく、相性がよいのではと思う次第である。