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秩父神社

天之御中主神を御祭神とする神社が実は少ない。大宇宙創造主であり、本来はもっと祭祀されている神社が多くても良い。

江戸幕府は、京都との緊張ある距離感を保ちながら、北斗七星と徳川家康公を神格化して、民衆には妙見信仰として広めている。

この秩父神社も東西南北の方角をきちんと測っている。

​詳しくは書かないが、北側に北辰の梟が装飾されている。

西武線特急レッドアロー号で約90分、ようやく西武秩父に到着。近くて遠い感覚。

快晴とは言え山の中、少しの風も冷たい。
霊場となっている寺院も点在しているが、そのまま西に向かって今宮神社までたどり着く。明らかに山岳修行の気である。別掲の通り、今宮神社では龍神に迎い入れていただいた感覚である。
さて、そこから300メートルのところに秩父神社がある。徳川幕府の恩恵を受け、皇室ともゆかりのある神社であり、秩父の祭りが行われるところである。
同じ秩父でわずかしか離れていないのに、こんなにも気候が違うのかというほど穏やかなエアーに包まれている。暖かい。
いろいろと装飾も絢爛豪華であり、左甚五郎のつなぎの龍とか、北辰の梟など珍しい彫り物がたくさんあるお社だ。
東西南北正確に鎮座し、本殿裏の真北の位置にふくろうが彫られている。
天御中主神を御祭神とする妙見信仰のお社であるが、北斗七星に関係し、真北というところがポイントである。
不苦労と当て字にしていることもあり、学問知恵の神という意味合いもある。
しかし、わかる方にはわかると思う。
日本の国会議事堂も上から見ると梟ふくろうである。六本木ヒルズタワーもふくろうである。これ以上は想像頂きたい。
さて、このお社はとにかく元気になる。
日光東照宮には「見ざる聞かざる言わざる」があるけれど、この秩父神社は元気な三猿というものが彫られている。
「よく見よう、よく聞こう、よく話そう」という三猿である。
その意味で、格式ばらないで将軍家に対して敬意を示し、祭りの民衆に北辰の妙見信仰で元気をという意図があったのかもしれない。
とにかく神社めぐりは面白いものである。

御朱印は、千葉神社の御朱印帳にて拝受した。

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