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豊受大神宮

伊勢神宮外宮

30年ぶりの伊勢神宮参拝である。

1989年当時は、新幹線ひかり号で早く出かけ、名古屋で近鉄特急に乗り換えてずいぶんとかかった。しかも、通路の補助椅子を出して座る方もいる特急だった。お昼に食べた伊勢うどんが、汁のないうどん、しょうゆがたまり醤油であったことなどもあり、何か文化圏が違うという記憶がまず残った旅であった。

現在の伊勢市駅前の商店街のようには、整備されておらず、伊勢だなと思ったのはその商店街に数件の神具店があったことである。しかも、家の軒先にしめ縄があった。

さて30年前の11月の土曜日、ほとんど観光客がいない。外宮前も整備されておらず、小さな橋を渡ってずいぶんと回って外宮を参拝した記憶がある。とにかく、聖なる樹木の木漏れ日の中、観光客とすれ違わない参拝であった。

そのあと、バスで内宮に向かうのだが、今のようにバス専用レーンがあるわけでもなく、今の15分が渋滞で45分かかったというのも思い出である。

ということで、2度目の参拝は、観光地化された今の雰囲気に修正していくところから始まった。

素朴な、お社がやはり日本の神社の原風景である。しかも伊勢の系統の。

出雲大社とは大きく違う。

そしてさらに、2019年の11月、皇居で大嘗宮を拝観して強く思ったのは、まさに外宮の雰囲気そのものであった。

大嘗宮のページでも述べたが、

宮中三殿賢所と、大嘗宮の位置関係は、伊勢神宮内宮と外宮の位置関係に似ている感じがする。

日本という神国は、大きな目に見えない力で守られ動いている。

その、天下国家の安寧を、参拝できることに喜びを感じながらお礼の言葉を述べてきた。

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(C)街角ガイド
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